文責:濱中 予定時刻を過ぎる事20分、私は東山社会教育館調理室の扉を開いた。うどん打ち担当の人には遅れる事は伝えてあったし、出席希望者も今回は多かったみたいだし、1人ぐらい遅れても問題はなかろうと思っていた。しかし、待ち受けていたのは、なんと... うどん打ち担当O崎(約一名) のみだった。 私「あれ?他の人はどこにいったの?」 O崎「まだ来てないですねー。何か今日は行けなくなったって連絡きた人が五六人いて...」 ああ、これでこそ、うどん部だ。 O崎「でも、一人で作るのもあれなので、こうやって待っているんです」 私「そうだよね...まあとりあえず、帰省中に買ったお土産のういろうでも食べなよ。あ、君も出身同じだから、あんま意味ないか」 O崎「いやいや、ういろうなんて普段まず食べないし、有り難くいただきます」 私「そうだよねー、そんな美味しいもんじゃないしー」 仕方がないので、二人でういろうを食べつつ、現れるかも分からない新たな人員を待つ事とした。ここで、ういろうの味について説明しても仕方がないので、4人目の部員が現れた1時間後まで、時計を進める事とする。 このまま中止になってういろうだけ食べて帰る事を危惧していた我々は4人目が来たところで、やっとうどんを作ることができる見通しがついたため、安堵のため息を漏らした。 今回は四人しかいないので(しつこい)、テーブルは一つだけ使い、1kg分のうどんを作る事になった。普段は四つ分くらいテーブルを使い、四ヶ所で同時進行でうどんを打つため、かなり忙しいのだが、今回はのんびり、手よりも口の方を多く動かしながら、うどんを打つ事ができた。うどんは打ち始めてから約2時間半後、16:30に完成した。 O崎「今回は今までで一番美味しいですね。」その言葉に誰もが頷き、それまでのお喋りが嘘だったかのように、黙々と食べた。 |