文:濱中怜美 この題名を見た方の中には、このような疑問が浮かんだ方も少なくないだろう。 片や時代の最先端の象徴とも言える建造物、片や数百年もの歴史を持つうどん‥。私の頭の中では、この二つをどうしても結びつけて考える事が出来なかった。そこで、うどん部員はこの二つの相反するものの共存を確かめてみるべく、スカイツリーのお膝元、押上に結集した。 (東京都墨田区) 一件目のこの店はスカイツリーのすぐそばにある「東京ソラマチ」という洒落た建物の6階に入っていた。 高松にある本店は江戸末期に建てられた屋敷が使われており、敷地全体敷地全体が国の文化財に登録されているという格式高い名店なのだという。 近代的なビルの中にあっても、その格式高さは粋な提灯、美しい木目の机などといった調度品からも感じることができた。また大きな窓があり、景色もよく開放的で明るい店構えであった。 我々は11時45分頃から並び始め、12時半ごろにやっと店の中に入る事が出来た。平日にも関わらず行列が何重にもなっており、その盛況ぶりが察せられた。 うどんの値段はかなり手頃で、もっとも安いぶっかけうどんで500円だった。 ぶっかけうどん(500円) 食べやすい堅さでのどごしのよいつるっとしたうどんだった。出汁も天下一品で、うどんがなくなった後も飲んでその品のよい味わいを楽しんだ。 店頭ではうどんを打っている様子をガラス越しに眺める事が出来る。つい4日前にうどんを打ったばかりであった私はうどんの打ち方を目で見て盗もうと凝視していたら、目が合って微笑みを返され少々照れくさくなってしまった。 宮武讃岐製麺所 東京スカイツリータウン・ソラマチ店 (東京都墨田区) 二件目のこの店は3階にあった。60余年の歴史を持つという香川県宮武讃岐製麺所から直送された麺を使用しているのだという。フードコート形式であったため、席を取るのにかなり時間がかかった。私はざるうどんを食べたのだが、かなり太く腰のあるうどんだった。 二件まわった後、スカイツリーに昇るお金をケチって、すぐそばにある東京スカイツリーイーストタワーの31階で東京の景色を楽しんだ。 |
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