文責:大谷 夏休み最後の思い出として、うどん部を代表してパリでうどんを食べてきました。 ・・・いえ、別にうどんのためだけにパリに行ったわけではないです。 9月末に、東大主催の体験活動プログラムでフランス・パリに行ってきました。 (あくまでも真面目なプログラムですよ) その際、パリで働く東大OB・OGの方とのパーティがあったのですが・・・ 「へえ、君うどん部なんだ」 「はい」 「そうだ、パリのうどん屋にはもう行った?」 「え」 この瞬間、パリでの予定が一つ増えたのでした。 (うどん部と言うと、何も聞かなくてもうどんの情報がどんどん入ってくるんですよ) パリのオペラ座近くには、日本料理屋が集まるブロックがあるそうです。 そこには確認できただけで3軒のうどん屋がありました。 うち1軒は移転準備中ですが、あと2軒は営業中。 プログラム終了の次の日が完全フリーだったので、帰国前にうどん屋に飛び込むことにしました。 1軒目:十兵木の外装がおしゃれなお店です。 1階はカウンター席ですが、地下にテーブル席があります。 その雰囲気はなんというか・・・ワインセラーみたいな感じでした。 内装そのままでビストロにしても全くおかしくないと思います。 ちなみに、トイレのすぐ横の扉の奥には、薄暗い地下迷宮が・・・ レジスタンスが根城にしたというパリの下水道は、なめてかかると大変なことになりそうです。 さて、うどんですが。 冷やしうどん(11€)を頼みました。 日本円に換算するとだいたい1400円くらい。 パリ中心部ということもあってけっこう高いです。 どうやら日本でいうぶっかけうどんにあたるようです。 麺はけっこうやわらかめ。濃いめのつゆと一緒に食べる、シンプルな味でした。 2軒目があるので控えめにしたのですが、ちょっと量は少な目でした。 もう少しいろいろ盛られたメニューを頼んでもよかったかもしれませんね。 2軒目:さぬきや今度はオペラ座からさらに離れて、ピラミッド駅の方へ。 路地に入ってすぐのところに、さぬきやはあります。 店員さんのTシャツに「讃岐」と大きく漢字で書いてあるところをみると、さぬきと冠するにふさわしいうどんを出そう!という気合が伝わってきます。 今回はせっかくなので、テラス席に座りました。 夕暮れのパリ、石畳の通りを眺めながら、テラス席で優雅にうどんをすするうどん部員・・・ 画になりそうでなりませんね(^^;) 今回は少しボリュームをつけようと、冷やしきつねうどん(10€)を注文しました。 食べてみると・・・驚くほどのコシがありました。まさしく讃岐うどんです。 パリでここまでのうどんが食べられるとは思ってもいませんでした。 店員さんに聞くと、麺は毎日店で手打ちしているとのこと。 「讃岐」の文字はハッタリではなかったようです。 つゆときつねはけっこう甘めでした。いりこだしはパリではうけないのでしょうか。 2軒とも、店内にはアジア系の人ばかりではなく、様々な国籍の人でにぎわっていました。 どちらの店でも当然のように箸を出されたのですが、ほとんどの方が問題なく使っていました。 パリに日本文化が浸透したということか、あるいは箸のハードルをクリアした人しか来れないのか、 どちらなのかはよく分かりません。 また、寿司屋やラーメン屋と異なり、現地の方が営む独特の(ちょっとズレた)店がありませんでした。 裏を返せば、現地の人が店を出そうと思わないということです。 つまりうどんという食べ物の知名度はまだまだ低いのでしょう。 これらのお店の活躍によって、うどんがパリジャンにもっと認知されるといいですね。 願わくば、「日本人スタッフのいないうどん屋」ができて、そこそこ繁盛するくらいになってほしいです。 うどんのグローバル化を喜びつつ、食べに行きたいですね。(おいしいかどうかは分かりませんが・・・) |